おしりがきれた! ~おしりの病気③裂肛(切れ痔)~

おしりがきれた! ~おしりの病気③裂肛(切れ痔)~

おしりの病気について説明の第3弾です

痔核・裂肛・痔ろうは3大痔といわれます。前回は痔核について説明しましたが、今回はその中で裂肛(切れ痔)について説明します。

排便時に硬い便が肛門から押し出されるときに、肛門付近の皮膚が切れて、出血や痛みを起こす病気です。肛門の近くの上皮は直腸の粘膜のような弾力性がないために、傷つきやすく、容易に裂けてしまうことがあるのです。排便後に鮮血がトイレットペーパーについたり、ポタポタと出血したりします。20-30代の若い世代や女性におおくみられます。

どうしておきる?

最大の原因は『便秘』です。便は大腸の中に長くとどまっていると水分が失われ、どんどんと硬くなっていきます。その硬い便をいきんで出すと、、、肛門の皮膚が切れてしまうのです。妊娠時にも便秘になる方が多く、妊娠をきっかけに裂肛になってしまうのも同じ理由です。

ほかにも、頻回の下痢でも、肛門に負担がかかっても裂肛を発症することがあります。便を適切な硬さに保つことが裂肛予防には大事なのです。

慢性化すると

裂肛で問題となるのは慢性化をしてしまった場合です。排便のたびに傷ができるようになると、徐々に傷口が腫れたり、えぐれたりして潰瘍(かいよう)となります。すると肛門の筋肉にまで炎症がおよび肛門が狭くなっていきます。肛門が狭くなると、排便時に毎回切れてしまうし、痛いので便を我慢するようになります。そして我慢して便秘になるとまた便が硬くなって、肛門が切れやすくなる。。。と悪循環に陥ります。慢性化してしまうと手術が必要になることもあるので、慢性化する前に悪循環を断ち切る必要があるのです。

 

治し方は?

慢性化させないことが重要です。特に下痢や便秘のコントロールを行うために、適切な排便習慣を心がけましょう。排便時には、①いきまない②座り続けない③我慢しない。食事療法としては、①1日3回の食事、特に朝食をしっかりととって腸を活性化させましょう。②食物繊維を摂取する。1日に両手いっぱいぐらいの野菜がめやすです。そのほかに運動(8000歩)・十分な睡眠により自律神経を賦活化しましょう。その補助としてクリニックでは、痛みに内服や軟膏、便通のコントロールを行うことができます。

慢性化してしまった場合には、早期の手術が必要ですので、こちらもご相談ください。

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