排便時に出血が! ~おしりの病気②痔核(いぼ痔)~

排便時に出血が! ~おしりの病気②痔核(いぼ痔)~

胃や腸やおしりの病気について説明の第2弾です

おしりの病気の中で最もよくみられる病気について説明いたします。これは日本人の3人に1人、または2人に1人にみられる非常にポピュラーな病気です。『痛みはないけれど、排便時に出血があって、便器が真っ赤になる』『排便時にイボが飛び出すことがある』こういった経験がある方も多いかと思います。

このような場合は、痔核(じかく、いわゆるいぼ痔)という病気が疑われます。直腸と肛門の境界にはクッションがあります。このクッションは生まれたときからあるものですが、様々な生活習慣でこのクッションに負担がかかると、腫れて大きないぼのようになっていきます。こうなって出血、脱出(だっしゅつ)、痛み、かゆみなどの症状が伴ったものが痔核(いぼ痔)です。

どうしておきる?

痔核は、誰にでもおこることのある病気で、生活習慣病のひとつと考えられらます。以下のような要因があげられます。皆様も心当たりのあるものが含まれていると思います。

□排便異常(便秘・下痢)  □排便時のいきみ    □トイレを我慢する

□長時間同じ姿勢でいる   □肉体疲労・ストレス  □飲酒・暴飲暴食

□妊娠・出産         □寒い中での作業や体の冷え  □運動不足   □老化

治し方は?

症状の改善のためには、入浴やカイロでおしりを温めまて血行を良くするのが有効です。そのほかに生活習慣で改善できるものがあれば検討しましょう。特に適切な排便習慣は大事です。少なくとも、①いきまない ②座り続けない ③我慢しない は症状を悪化させないために重要です。来院されましたら、痛みや腫れに対する薬の処方や排便コントロールを行い症状をよくすることができます。

しかし、薬だけでは十分な症状がとれないこともたびたびあります。何年も悩まれていらっしゃる場合には、手術も検討いたしましょう。クリニックでは、おしりへの麻酔(仙骨硬膜外麻酔:せんこつこうまくがいますい)を行い、さらに鎮静剤も併用して眠った状態での手術を行います。手術は硬化療法(ジオン注射:注射を痔核にうって縮小させる)や痔核切除(腫れている痔をとってしまう)、その併用療法などを病気の状態により選択しています。良性の病気でありいきなり手術を勧めることはもちろんありません。気軽に治療法をご相談ください。

ジオン注射

ジオン注射+痔核切除

大腸カメラについて

『出血の原因は痔かとおもっていたのに、検査したら大腸がんがみつかった』ということはよく聞かれる話です。□出血がつづく、□40歳以上である、□検査を受けたことがない のどれかに当てはまる方は、やはり大腸カメラを受けて、大腸がんがないことを確認しましょう。大腸カメラについてもクリニックで受けられますので、あわせてご相談ください。

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