大腸カメラってどんな検査?
こんにちは。さくら内視鏡クリニック品川の瀧田です。今日は大腸カメラについてお話ししたいと思います。大腸カメラは正式には下部消化管内視鏡検査といって、大腸(直腸・結腸・盲腸)を観察することができる検査です。
胃カメラはお食事を召し上がらなければ検査できますが、大腸カメラの場合はそのままだとお通じで何も見えないので、下剤を飲んで腸洗浄をしていただき、大腸を空っぽにしてもらってからの検査となります。前日は少々の下剤をお飲みいただき、当日は2リットルほどの下剤を飲んでもらいます。お通じが頻繁になり、透明になったらいよいよ検査になります。当院では前日は消化によい検査用のお食事セットをお願いしております。病院に勤めていた頃、空腹すぎて食べたこともありますが、けっこうおいしいのでご安心ください。
検査時はおしりからカメラを入れて、大腸のいちばん奥まで挿入して、内部を観察してきます。大腸は1.5mほどの長さがあり、おなかの中では一部だけ固定されているので、押せばカメラが入っていくわけではなく、大腸をアコーディオンのように短縮しながら挿入していく必要があります。そして、苦痛の少ない挿入よりも大切なのは、見落としの少ない検査です。当院ではなるべく挿入は短時間で、観察は時間をかけて、をモットーに検査をおこなっております。
大腸カメラを受けたほうがよいのはどんな方でしょうか。検診の便潜血検査でひっかかった場合や、血便が出る場合、便秘や下痢のような便通異常がある場合は、検査をしてもらったほうがよいでしょう。日本では年々大腸がんが増えていて、現在がん死亡数の女性の1位、男性の3位が大腸がんです。ご家族に大腸がんをされた方がいらっしゃる方や、今まで一度も検査をされたことがない方でも40歳を超えたら一度は検査をしてもらったほうが安心だと思います。
おしりから検査をするということでハードルが高い検査だと思います。当院では私が検査を担当しておりますので、女性の患者様もお気軽にご相談いただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。