のども見えます内視鏡

のども見えます内視鏡

こんにちは。さくら内視鏡クリニック品川の瀧田です。今日はこんなところも胃カメラで見えますということについてお話しさせていただきます。

“胃カメラ”というからには胃を見る検査なのですけれども、以前お話しさせていただいた通り、胃だけではなく、食道と十二指腸の一部も観察しています。そして、鼻や口からカメラを入れて、食道にカメラが入るまでに通過するのが、咽頭(のど)ということになります。

のどの奥に指を入れるとおえっとするように、カメラがのどに入ることで、嘔吐反射が起こります。これを弱めるために、検査前に咽頭の麻酔をしたり、鎮静剤の注射を用いたりしているので、なるべくスムーズにのどは通過させるべきではあるのですが、慎重にカメラを動かすことで、咽頭の一部の観察ができることもあります。

下咽頭がんや喉頭がんは飲酒や喫煙が危険因子であることがわかっていて、飲酒・喫煙がある場合はない場合に比べて、罹患するリスクは数倍になるといわれています。これは食道がん(扁平上皮がん)と同じ危険因子ですので、食道がんの患者さんにこれらのがんが見つかるということがしばしば経験されます。もちろんすべての患者さんがお酒やたばこを嗜まれているわけではないのですが、ある程度事前にリスクが予想できるともいえます。なので、そういったリスクのある方には、より注意してカメラを挿入するようにしています。

のどのご病気は飲み込みや発声に関わるため、早期発見が大変重要です。もちろんのどのご専門の耳鼻科の先生のお力がなければ、内視鏡医は何もできないのですけれども、せっかく通らせていただくからには、見える範囲はしっかり評価させていただくつもりで日々診療にあたっております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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当院は予約制となっております
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