大腸がんについて
こんにちは。さくら内視鏡クリニック品川の瀧田です。今日は大腸がんについてお話しさせていただきます。
大腸がんは日本人に増えているがんで、近年では男性の死亡数3位、女性では死亡数1位となっています。さまざまな原因が推測されていますが、食生活の欧米化や肥満、過度の飲酒が一因と考えられています。
大腸がんは結腸がんと直腸がんに分かれますが、いずれも初期の間は無症状です。進行すると出血をきたしたり、内部をふさいで腸閉塞を引き起こします。すなわち、早期発見をするには、無症状のうちに発見する必要があります。
大腸がん検診として便潜血検査が広く用いられており、便潜血が陽性となった場合は大腸カメラ(内視鏡検査)が推奨されています。もちろん、陽性の方がすべて大腸がんというわけではなく、便潜血陽性となって精査を受けた方の中で実際にがんが見つかるのは数%程度といわれています。では、逆に大腸がんの場合は必ず便潜血が陽性となるのでしょうか。便潜血検査は精度を上げるために2日間おこなう方法がとられることが多いですが、便潜血検査が陰性なら大腸がんではない、と言い切れるわけではありません。
大腸カメラはおしりからカメラを入れるというだけではなく、事前にたくさんの下剤を飲んで腸洗浄をしないといけないという、少々ハードルの高い検査なので、検査を躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。大腸がんは早期に発見すれば治癒がのぞめる病気で、診断するためには大腸カメラが必要です。便潜血検査で陽性となった方だけでなく、40歳以上で検査を受けたことがない方や、ご家族が大腸がんをされた方は一度検査をご検討いただければと思います。
当院では毎日大腸カメラを行っております。以前に検査をされておつらい思いをされた方や、事前の下剤が苦手な方もいらっしゃると思います。なるべくご要望に沿えるようにさせていただきたいと思いますので、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。