機能性ディスペプシアについて

機能性ディスペプシアについて

こんにちは。さくら内視鏡クリニック品川の瀧田です。今日は機能性ディスペプシアについてお話しさせていただきます。

ディスペプシアというのは胃の痛みやもたれなどの不快な症状を指すギリシア語由来の言葉で、機能性ディスペプシアというのは症状の原因となるあきらかな異常がないにも関わらず、慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの腹部症状を呈する状態のことをいいます。

さまざまな原因が推測されていますが、胃・十二指腸の運動の異常や知覚過敏、胃酸の影響やストレスなどが、単独あるいは複数で影響して、症状をきたすと考えられています。ヘリコバクター・ピロリ菌の感染もその一因とされています。

機能性ディスペプシアは“症状の原因となるあきらかな異常がない”が定義ですので、胃や十二指腸の疾患、必要に応じてその他の腹部臓器の疾患も除外することが必須となります。ピロリ菌感染がある場合は、除菌により症状が改善することもありますので、除菌が推奨されています。

機能性ディスペプシアにはどのような治療があるのでしょうか。症状の原因となるあきらかな異常がないことを確認したのち、生活習慣で改善できることを相談するとともに、内服薬での治療をおこなうことが多いです。胃腸の運動を改善するような薬、あるいは胃酸を抑える薬がよく用いられますが、これで効果が不十分であれば、漢方薬や抗不安薬を用いることもあります。効果は患者様により異なるため、合うお薬を探していくことが必要となります。

内科や消化器内科を受診される患者様の多くが機能性ディスペプシアであると言われています。まずは、症状の原因となる疾患がないことを確認することも重要です。こういったご症状にお困りの方はお気軽にご相談いただければと存じます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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当院は予約制となっております
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