胃もたれ

胃もたれは、みぞおちを重苦しく感じたり、おなかが膨れているような感じを言います。胸焼けや吐き気、嘔吐をともなうことも多いです。

胃もたれを感じたことがない方は少ないでしょう。たくさん食べたり飲んだりした後に、まだ食べ物が残っているような感じがすることはよくあることだと思いますし、そういったきっかけがあって、しばらくしたら良くなるような場合は、全く問題ないと思います。

胃もたれ

逆に、規則正しく生活していて、食事にも気を付けているのに、慢性的に胃もたれが続く場合や、食事の量が減って体重が減ってしまったような場合は、一度受診をしてもらったほうが安心です。胃がんや胃・十二指腸潰瘍、頻度は低いですが十二指腸がんや膵臓がんでも、食べたものの通過が悪くなって、胃もたれとして自覚される場合があります。

ヘリコバクター・ピロリ菌感染により慢性胃炎が起こって、胃もたれを感じることもあります。ピロリ菌は胃がんの原因として知られていますが、慢性的な胃の不調の原因となることもあり、ピロリ菌の除菌治療をすることで改善が得られる場合も多いです。

胃もたれの原因となる疾患を除外するために、まずは胃カメラを行うことが多いです。胃カメラだけで診断できないような病気もあるので、状況に応じてほかの検査を組み合わせることもあります。

胃もたれ

原因となる疾患がなくても、胃もたれが続く方もおられます。機能性ディスペプシアとよばれる病態で、胃・十二指腸の運動の異常や知覚過敏、胃酸の影響、ストレスや生活習慣などが関連しているとされています。この場合は、日常生活で改善できることを相談するとともに、内服薬での治療を行うことが多いです。

当院では消化器を専門とする医師が診療をおこなっております。いつでもご相談ください。

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当院は予約制となっております
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