急性胃炎はさまざまな原因で、胃の粘膜が急激に荒れることで起こります。最も多いのはストレスで、鎮痛薬や抗生物質などの薬剤、アルコール、細菌・寄生虫、他臓器の疾患などが原因となります。
それらにより、胃の粘膜がただれることで、急なみぞおちの痛み、吐き気や嘔吐を起こします。吐血や下血をともなうこともあります。
急性胃炎は胃カメラで診断することができます。胃にとどまらず、十二指腸にまで炎症がおよぶこともあります。出血している場合は止血処置が必要になることもあります。ほかの疾患とことなるのは、症状がよくなった後には、このただれが早期に改善することです。
治療としては、まずは原因を取り除くことが重要です。食事をお休みしたり消化にいいものにすることで胃を休め、お体も休めることで比較的すみやかに改善が見込めます。内服薬としては、胃酸を抑えるお薬や、胃の粘膜を保護するお薬を用います。喫煙は胃の血流を悪くして、炎症の治りを悪くする可能性がありますので、控えてもらったほうがよいでしょう。
ヘリコバクター・ピロリ菌が見つかった場合は、内服薬で除菌をおこないます。